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16/12/12

校長 古田茂樹の「英語遊話」(2015年12月号)

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ある高校の校長と2020年から始まる新共通テスト(大学入学希望者学力評価テスト)について話をした。その新テストの具体的な姿はまだ発表されていない。しかし、高校であろうと予備校であろうと関連ニュースや政府機関発表には耳をそばだてている。分ったところから準備をしなければ迅速な受験指導の対応はとれないからである。
さて、その校長先生との話は外国語(英語)の新入試制度での取り扱いに集中した。彼は、日本人が自在に英語を操るレベルには簡単には到達は難しいという。(私も同感である)2回ほど修学旅行生を引率してマレーシアの高校に行ったそうだ。そこでは、数学や物理までかなり多くの科目が英語で教えられていたという。現地のマレー語では専門用語が対応できないからである。
だから、国際英語力テストで彼の地の生徒が日本人のそれを凌駕するのは当然であるという。(これも同感)しかし、日本ではあらゆる科目は用語からして翻訳されて日本語で教えられている。国に応じて英語環境が違うので、一口に日本の英語教育が非実用的などとは言ってもらいたくない、というのが主旨である。
しばし後に彼が来訪を辞してから、先ほどの英語談義を振り返った。まず、日本ではすべての科目が日本語で教えられていることについての私の感想である。ありがたい、とまず明治維新以来の日本の方針に感謝する。自国の言葉で学問できるのはありがたい。学問が一部のエリートに占有される怖れがない。広く開放されている。そもそも、学問を外国語でやっている国で先進国になったためしはない。
でも、生徒の意見を聞くと英語で科目を習うことに憧れている。単純にカッコいい、やってみたいという動機もあろう。でももう少し真面目な動機もある。英語を、単語だ、文法だ、長文解釈だ、さあテストだとやっていて飽き飽きした。英語で身のあることを学んでみたいという至極まっとうな感情である。
TEC予備校でも今のスピーキング講座の発展としてやってみたい。

2015年12月号 2015年11月20日 発行

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