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17/05/01

校長 古田茂樹の「英語遊話」(2016年5月号)

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以前、TEC予備校を運営するコンピュータシステムを検討しているとき、神奈川の友好塾からトルコ人社長が経営するシステム会社を紹介された。こちらから電話をすると流暢な日本語だが明らかに外国人と思しき男性が応答した。
自分は例のトルコ人社長の親戚の者で、彼に誘われ大学から日本に来て卒業後はここに就職したのだと、自己紹介した。すぐさま本題に入ると、親しみと論旨明快な語り口に感動を覚えた。今までの純日本会社だと、ここまで明快な説明にはならなかった。何が違うのだろう、どこが違うのだろうかと自問した。フレンドリーでテキパキとした要領を得た説明はどこから来ているのか?
思い切って尋ねてみた。彼の説明がどこよりも分かりやすいとのコメントに対しては、「ありがとうございます。とても光栄です」と喜び、彼なりの意見を述べてくれた。「純日本人だと論理と感情が混じり過ぎています。日本人は丁寧ですから、そこに大分集中力を割いていますね。加えて売り手買い手の力関係が入り込むので、説明側は頭より気を使う度合いが強いですね。私たち(トルコ人中心の会社)は問い合わせに対しフレンドリーとウエルカムを出して、あとは自分たちの強みを論理的に説明することに全力投球ですね。」
彼は、「すみませんが…」と言いながら辛口なコメントをした。日本の方々は長時間働いていますが生産効率は高くありません。仕事では感情より論理のウエートを高める方が捗ると思います。日本の麗しいカルチャーは少し失われるかもしれませんが…と優しく締めくくった。
このアドバイスをTEC予備校の英語教育に生かしたい。英語を通して論理を強く、感情は控えめの表現を試したい。日本語の時から思い切って変えていかなければ、論旨明快な英語はしゃべれない。時代は急速に変化している。私たちも変わらなければならない。そうすれば新しい日本、新しい日本人が生まれるかもしれない。チャレンジ!

2016年5月号 2016年4月21日 発行

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