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16/11/01

校長古田茂樹の「車窓余禄」【第7回】「車のアドプトプログラム」

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道路や河川、公園にアドプトプログラムというのがある。アドプトとは「養子縁組をした」という意味の英語である。欧米には、子のいない大人や子育ての終わった人が、小さな子供を引き取って立派な大人に育て上げる習慣がある。そこで、道路や河川を養子に見立てて、大事に慈しもうというのがアドプトプログラムである。具体的行動としては、清掃活動などが一般的である。いい考えである。

私は、この思想を車にも当てはめようとしている。車は犬や猫、馬や牛などに近い存在である。友としてまた生産や輸送活動に日夜人間と行動を共にしている。よく世話をすれば元気で生き生きとしてくるし、粗末な扱いをすれば打ちひしがれた姿になる。私たちカー・エンスー(車が好きでたまらない人)は愛馬のごとく大切にしている。乗るよりも室内に飾り愛でている人もいる。この場合は高貴な佇まいのアフガン・ハウンドを頭のてっぺんから足の先まで手入れをして室内に侍らせているようなものだろうか。カー・エンスーでない普通の人にも車を普通の飼い犬程度には世話をしてほしいものだ。気遣ってやれば、動物と同じで車もそれに応えてくれる。元気に気持ちよく、人の移動や輸送に働いてくれる。また交通安全にもつながるはずである。

ところで、日本には乗用車・商用車を含めて11の自動車製造会社がある。外貨獲得におおいに貢献している。ありがたいことだ。しかし、車を楽しむ文化が弱い。イギリスなどは自国資本の自動車会社はほぼ絶滅してしまった。ブランド名(ロールス・ロイス、ベントレー、ジャガー、アストン・マーチン、ローバー、ロータス)は残って製造も続けているが、すべて外国資本の手にある。しかし、レースやツーリングなど自動車文化は根強く生き残っている。国民は車を愛し、車を楽しんでいる。道路網も全国一定の質を保ちながら維持されている。自動車旅行も安全で快適だ。私たちは車を作ることでは発展を遂げた。これからは使い方を開発したい。これは文化なので、メーカーだけではできない。国民がつくらないと育たない文化である。

2012年11月号 2012年10月20日 発行

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