16/05/02

校長古田茂樹の「車窓余禄」【第2回】「車を運転するのが楽しい国」

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イギリスは車を運転するのが楽しい国である。地図で見て右側のブリテン島は面積こそ日本の本州とほぼ等しいが、概して平坦な地形の島である。ブリテン島の最高峰(というのもおこがましいが)北のスコットランドにあるベン・ネヴィス山は1344mしかない。ついでに2番手は南のウェールズにあるスノードン山である。こちらも標高1085mしかない。つまり、平野と丘陵地帯が続く地形なのである。

道路がつくりやすい国であり、運転が楽しい国である。実際運転好き、クルマ好きは多い。通常速度制限は、時速60マイル(96km)が許されている。始めてここで運転した印象は(日本と比べて)快適にスイスイ進む、進む、進むと感じて思わず笑みがこぼれてしまった。おまけに、どのドライバーもマナーがよく、「どうぞどうぞ」と道を譲ってくれる。

道路は新品のピカピカって感じではないが国の隅々まで品質格差が少ない。道路標識も的確にしてタイムリーな出し方に感心する。高速道路(モーター・ウェイ)はどこまで行っても無料である。かといっておざなりな管理状態ではない。道だけでなく周辺施設も充実している。高速を降りると空いたカントリーロードでは適度なワインディングとアップダウンのお蔭で運転好きには至福の時が続く。

街中に入っても信号は少ない。信号に頼らず、各方面からの車の出入りを捌いている。近年日本でも少し導入しかけたラウンドアバウトである。真ん中に丸い安全地帯がありその周りを道路が時計回りに流れている。右から車が回って来たら必ず入り口で待ち、やり過ごした後侵入し希望の出口が来ると左指示器を点けて出る。左側に車が居ても大丈夫、相手が停まってくれるルールである。

私はこの交通捌きシステムが気に入っている。イライラ信号が変わるのを待つ必要がない。しかし、欠点もある。ある程度以上のスペースがないと設置できない。渋滞時には主流の交通が独占してしまう。この場合は交通警官が出動して交通整理している。日本でも普及してほしい。

2012年6月号 2012年5月21日 発行

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