16/07/01

校長古田茂樹の「車窓余禄」【第3回】「車好きと一般人のちがい」

ページメニュー

アーカイブ

友人から、次はどんな車を買ったらよいか、とよく尋ねられる。『車好きの人なら、車の知識・情報が豊富なのでよい答え(得な答え)が得られるはずであろう。』実は、難しい。
車に何を求めるかによって答えが大きく異なるからである。その上、カーエンスー(車好き人間)と一般人とでは、車に対する考え方が随分と異なるからである。

エンスーは一般人に役立つ知識も持っているが、まず自分自身の車に対する感性や価値観が車選びに強く出る人種だ。従って、車への知識・見方はすぐ一般人には当てはまらない。端的な事例をひとつ紹介したい。友人一家が最近流行のハイブリットカーを購入した。私がたまたま訪問すると、乗ってみろという。良い車か否か評価しろという。友人と共に街中や空いた田舎道を走ってみた。エンジンとモーターが巧みに連携して車体を推し進める様は見事である。ブレーキも従来は熱として捨てていたものを、今ではモーターを回しバッテリーにエネルギー回生をしている。前面の大きく見やすいパネルはこれらの様子がわかりやすく表示されている。誠にエコであり、ハイテクの極みである。

帰りの車中であの車の運転を反芻してみた。運転が楽しいか、自分も買いたいか、自分に尋ねてみた。答えは否であった。私たちエンスーは車の運転をスポーツと捉える。自分の意志と操作入力に対して気持ちよく応答してくれる車を求める。その一体感が車を走らせる至上の喜びとなっている。先ほどの車にその一体感はなかった。

しかし、先ほど評価を求められたハイブリッド車に対しては、とてもよい車ですねと褒めて訪問先を辞した。嘘を言ったのではない。私は車好きのエンスーだが相手は一般人である。相手の目線に合わせて意見を述べた。

エンスーは他人に自分の価値観を押し付けないよう注意しながら、カーライフを楽しんでいる。

(終)

2012年7月号 2012年6月21日 発行

TEC予備校へのお問い合わせ

お電話にて

メールフォームへ(24時間受け付けております)

お問い合わせ 時間割や料金がわかる資料を無料でお送りします。