17/04/01

校長古田茂樹の「車窓余禄」【第12回】「車と美しい春のピクニック」

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春が来た。春には家族や友達と連れ立って車でピクニックに出かけたい。大勢の人たちに混じって画一的にやるあの花見とは違う。家族、友達と個人的に楽しむピクニックである。ピクニックとは、基本的に戸外で食事を摂ることである。人数はひとりでも複数でもよい。とにかく基本は、外で食べることである。

さて基本は基本としながら、どのように舞台を設定していくかでピクニックの楽しさが決まる。心地よいお日様を適度に浴びながらやりたいので、目指す日のお天気は大切である。そして、いい芝生上でやりたい――ピクニックしながら目に優しい広々とした芝生、背景には広大な森があり、見上げると大きな青空がどこまでも広がっている。なるほど、食べるものは三倍おいしく、連れの顔は三倍幸せそうである。

しかし、ここには愛車を連れて行けない。欧米では、平地で車を停めてピクニックをしたくなるような場所を探すのはたやすい。しかし、ここ日本では、平地では農地や住宅が占有していて、のんびりピクニックはできない。だから少し山の方へ向かうことになる。登り道で少しカーブになっていて、その傍らに適度な広場があってほしい。カーブを求めるのは、上ってくる車を直前の想像を含めて楽しむためである。また、曲がってくる車のドライバーにほほえましくピクニックする様子見てほしいからである。

見てもらうには、かわいらしい車、適度な人数、大人子供のバランス、服装の色合い、敷物の色合いも大切だ。そして、ピクニック全体が風景にうまくはまっているのがよい。人間に加えて犬の参加も絵になる。「見てもらうためにピクニックをするのではない」との声が聞こえてくる。まじめで、シャイな日本人のお父さんが言いそうである。でも、人が見て絵になり美しいピクニックこそ、楽しくまた来たくなるピクニックかもしれない。まじめな日本人には苦手な発想だが、もっと人生を楽しむ日本文化を磨くには、春のピクニック舞台設定などやってみたくなった。

2013年4月号 2013年3月20日 発行

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