17/07/01

校長古田茂樹の「車窓余禄」【第15回】「GSの苦悩は続く」

ページメニュー

アーカイブ

車窓余禄タイトル

私はある経済団体に所属している。

そして、この会の活動の一つに経営計画作成がある。ひとりの会社経営者を先輩がサポートして半年がかりでその会社の経営計画を作るのである。今、サポートしている会社に油脂類販売会社がある。分かりやすく言うとガソリンスタンドである。

早い話、今のガソリンスタンド(GS)は儲からない。その証拠に数が急減している。少し郊外に出て燃料の残量が少なくなって夜間に慌てたという話をよく聞く。経営計画作成中のGS経営者からレギュラーガソリンの卸値を聞いた。(ここではその数値は明かせないが)思わず唸ってしまった。とにかく、ガソリンでは儲からない。なので、それ以外の売り上げで利益を出さねばならない。ガソリンは来店のきっかけである。

それ以外とは、洗車、オイル交換、車検、カー用品販売などである。そして、販売を担うのは人間である。だから、いわゆるサービス付きGSをやっている。ちなみに今増えてきたセルフ方式では他のものは売れないのでガソリンそのものを薄利多売することになる。人間が対応するGSでは、売価は少し高い。といっても、10円も差があっては、客は来ないので、セルフとサービス付きでの売価差は5円位である。40Lの給油で200円の差が出る。
リッター5円の差に加えて、その他の物品やサービスを売って利益を出す。決め手は店員の感じよさ、そして購入を勧める加減とタイミングである。マニュアルも作ってあるが、やりすぎは嫌われる。マニュアル過剰は街のあらゆる場面で不人気である。温かみのある人間らしい接客が好かれる。しかし、機転が利く接客応対こそ「言うは易し行うは難し」である。だからこそ、その経営者はそこに注力して勝負するという。

論より証拠、近いうちに休みになったらそのGSに行ってみよう。予備校の難関大合格を上回る秘訣が隠されているかもしれない。週末が楽しみになってきた。

2013年7月号 2013年6月20日 発行

TEC予備校へのお問い合わせ

お電話にて

メールフォームへ(24時間受け付けております)

お問い合わせ 時間割や料金がわかる資料を無料でお送りします。