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17/09/01

校長古田茂樹の「車窓余禄」【第17回】「夏はクルマの頑張り時」

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車窓余禄タイトル

今年の夏は暑い。特に暑い。たいへんな夏になった。クルマも大変だ。
炎天下、高温になった車が、キーを捻ると一発でエンジンがかかり、数秒後には灼熱のキャビン内にゴーと勢いよく冷風を吹き出す。そして、スルスルと走り出す。あれほど長時間高熱で焼かれた様子は一切ない。車はすごい。

クルマの動力は、内燃機関(エンジン)である。内燃なので、内部で空気とガソリンを混ぜて燃やしている。炎天下で長時間停められた車のエンジンルームはすごく熱い。空気は膨張してふくらみ、駐車前よりはるかに密度の低い空気を吸い込むことになる。それでも黙って、コンピュータがすべてを計算し熱い空気とこれまた熱いガソリンを適切に内燃させる。黙ってやっているから、簡単な仕事と思ってはいけない。

車内の人間は心地よい冷風に浸っている。乗車直後の灼熱地獄とは打って変わってオアシスの涼風である。しかし、冷風のもとはエンジンの力であり、それはバッテリーに蓄えられた電気であり、元々はガソリンである。無料の冷風ではない。とにかく、電気を大量に使う。たくさんのガソリンを内燃して、大量の電気をつくる。車を前進させる仕事に加えて、冷やす仕事をやっている。夏のエンジンは酷使される。

反対に、冬の暖房ははるかに楽だ。エンジン冷却で捨てる熱で車内を暖めている。加えて、冬のきりっと冷えた空気は密度が高く、エンジンを力強く内燃させる。クルマにとって冬が過ごしやすい。シベリアでは別だが、ここ徳島の気候なら車は冬がハッピーである。

実は夏は他にも車にたいへんなことがいっぱいある。夏に車は疲れる、傷む、老化する。自分の体にも気をつけねばならないが、愛車もいたわってやりたい。人間が夏動くと大変なように、車も大変だ。エンジンは人間の心肺機能に似ているといえば分かりやすいか。

2013年9月号 2013年8月20日 発行

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