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18/04/01

校長古田茂樹の「車窓余禄」【第24回】「スーパーカーの社会貢献」

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車窓余禄タイトル

県内の経済団体の出張の途中、滋賀県の大型SA(高速道路のサービスエリア)に入った。しばしの休憩である。眠い目を擦りながら車外にでて一気に目が覚めた。赤、白、青、黄、シルバー、濃紺など目にも鮮やかな色彩のスーパーカー(つまり、イタリアのフェラーリなどのこと)軍団が勢ぞろいしているではないか。

瞬時にクルマ大好き人間のスイッチが入った。出張仲間にお構いなく、そのスーパーカー軍団に駆け寄り、気になるモデルを眺めてまわった――時折、持ち主とおぼしき人物に質問したり誉めたりしながらである。相手もこちらの目をみれば同好の種だとわかるのでニコニコして応えてくれる――愛車のこの形が好きだ、音が堪らない、エンジンの応答がすばらしい、運転していると嫌なことはみな忘れてしまう、などなど話はつきない。こんな場面では相手とは一瞬で気心が通じる。話がはずむ。自分にとっては至福のときである。

そこへ大型バスが5台ほど連ねて入ってきた。バスが停まるやどやどやと降りてきたのは制服を着た中学生の大集団であった。彼らは即座に色鮮やかに集まったスーパーカーに目が釘付けになった。「うわぁぁ、フェラーリや、フェラーリや、すっげーカッケ―(恰好いい)」、「おおきいなって、はようあんな車買いたいわ」、「うちのおとうちゃんにも買ってもらいたいわ」「きれいなー、普通のくるまと全然違うなぁー」、などなど感嘆の声が飛び交う。若者、いや子供が大集団で興奮するとすごいエネルギーが溢れ出る。

いつもはまじめな面持ちの先生までが顔がほころんでいる。「お前ら、しっかり勉強せな、こんなエエ車買えんぞ」みたいなことを生徒に言っている。気に入った車の前で生徒と写真に並んでいる。師弟の一体感がみえる。こどもに絶賛の声を浴びせられた車の持ち主もえらくご満悦である。きれいなもの、魅力的なものは万人を感動させることを目の当たりにして魂が揺さぶられた。隣にいるオーナーの一人に、「こんなに子供を感動させて、スーパーカーは社会貢献ですね」というと、おおきくうなずいた。

2014年4月号 2014年3月21日 発行

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