18/12/01

校長古田茂樹の「車窓余禄」【第31回】「美しいクルマは長生き」

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「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えりとは、慶応大学の創始者、福沢諭吉の著書「学問のすすめ」の書き出しとしてつと有名である。この書き出しだけを覚えて、人間はどこまでも永遠に平等であると説いているかのように思い込んでいる人も少なくない。実は、すぐに彼は「人には上下の差ができている。その差を造ったのは学問をしたかしなかったかにある」と断じている。

さて、路上のクルマに上下の差はあるのだろうか?今回はこの点を考えてみたい。まず、大きな車、高級な車が、路上では態度が大きい。路地から出た他車がノロすぎて邪魔だと思えばあからさまに車間を詰めてくる。特に相手が小さく弱そうであればことさら顕著である。見ていて微笑ましい光景ではない。残念だが、路上車社会では大きい車、高級な車が他車を威圧している。

さて、よい意味で「上の車」とはどんな車であろうか。運転のうまい車である。周辺情報を巧みに取り入れて安全でテキパキしている走りである。近くだけでなく前方遠くまで目配りしていて、走らせ方に無理がなく気持ちよく交通の流れに乗っている運転である。後方交通も見ていて、支障ないタイミングで横道からの侵入にも道を譲っている。運転の巧拙だけでなく、運転する人の人間性が出ている。路上車社会のお手本となる「上の車」である。

福沢諭吉に沿えば、「上の車」になるには学問が欠かせない。最新の交通法規を学び、生活圏の道路事情を積極的に知るとよい。例えば、自動車保険を扱う会社からは市内の交通多発場所のマップが出されている。市民病院前の交差点に代表されるように、交通量が多く、出入りが複雑な、車線の多い交差点が危険箇所の上位に並んでいる。

最後に、自分を知ることが欠かせない。何人も得手不得手がある。運転という機械操作、路上での情報収集が苦手な人もいる。TECの卒業生の自動車運転を聞いていても、意外に適性があり、教習所の先生に褒められる者もあれば、その逆もある。自らを知り運転すれば危うからず。

2014年12月号 2014年11月20日 発行

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