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19/01/01

校長古田茂樹の「車窓余禄」【第32回】「路上のクルマに上下はある?」

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車窓余禄タイトル

今回は初めて自動車以外のテーマで取り組みたい。それほど伝えたい題材に出会ったからである。農業、食品のテーマである。

昨日は九州熊本から有機農業に取り組んでいる澤村輝彦さんが徳島で経営報告を行った。有機農法は従来の農法とは大きく3つの点で異なる。第一に除草剤に頼らない、第二に化学肥料を使わない、そして第三に病虫害に農薬散布をしない。従来の一般的農法は以上の三つをやっている農法である。てっとり早く安定的に収穫量を稼ぐためである。経済最優先のやりかたである。畜産もしかりである。ホルモン投与で牛の乳量を増やす、ゲージ飼いの鶏の産卵数を増やす、などなどである。

収量優先、経済優先の農業の欠点はなにか。やはり人間の健康被害であり、環境破壊である。澤村さんは農業大学校を出てから7年間は一般的農法をやっていた。豊作を喜び、高値で売れたことを喜んでいた。ふとしたことから自然環境問題に真剣に取り組む人びとと出会い、やっている農業に疑問がわいた。ちなみに今54歳の澤村さんはどんな方法で取り組んでいるのだろう。例えば稲作である。

さて、除草剤は環境ホルモンである。草の芽が出ないようにして枯らしてしまうのである。でも、ゆくゆくは人の口に入る。除草剤を使わないならどうするか。人間が手間暇かけて草を抜く。もっとスマートなやり方がある。田んぼの土中にいるタニシに除草させるのだ。稲の苗を植えると水張りは底面ひたひたに留める。これではタニシは出ない。出て苗を食わない。苗が20㎝くらいに伸びた時を見計らい2~3㎝の水を張る。するとタニシが土中から出てきて雑草の柔らかい芽をかじる。太く硬すぎる稲の茎はかじらない。

また、肥料のやりすぎもよい植物にならないそうだ。手元に有り余る養分があると根が張らない。恵まれ過ぎた環境では人間がひ弱になるのと同じで、野菜も旨味でコクのある野菜には育たない。澤村さんは、除草剤・化学肥料・農薬から脱した農作物でアレルギーに苦しむ人々(特に子供たち)を救いたいと意気込む。

2015年1月号 2014年12月19日 発行

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