
昨年10月21日に高市早苗氏が内閣総理大臣に指名されてからは、日本の政治スピードがぐんぐん上がっている印象は遍く国民に共有されている。言うまでもなく、諸外国との外交関係も刺激を受けて急速に変化している。これまで、外交上曖昧にしてきた外交問題・課題が、善悪はさて、くっきりと浮き彫りになってきた。中国などは、高市総理の国会答弁に予想外の強烈反応を示してきた。日本の防衛費が予定より早くGDP2%に達すると見るや、米国の武器産業からの売り込みに拍車がかかってきた。また、国内防衛産業も輸出緩和の政府方針との相乗効果でみるからに弾みがついてきた。
YouTubeではどこかで見たことのあるやり手で切れ者のアメリカ人が兵器産業の社長として日本のテレビ局にインタビューを受けている。頭も口もくるくる回る切れ者社長である。そうだ、オキュラスと言う商品名のVR(仮想現実)ヘッドセットを作ったパーマー・ラッキーだ。今は、アンデドゥリル・インダストリーズという最先端技術を駆使する武器製造会社のCEOである。説明を聞くと、あのウクライナ戦争から得られた知見がふんだんに生かされた武器が並んでいる。IT,AIがこれでもかと生かされているだけでなく安く短期間で大量生産できるような工夫が随所に施された武器がラインナップされている。今の日本は戦争になれば数週間で品切れになる状態だとも鋭い指摘もしている。武器は性能もさることながら、途切れなく供給可能でなければ意味がないと言葉巧みに自社製品を説明している。「う~ん、優秀な人はなんでもできるんだ」と感心してしまった。
さらにさらにラッキーCEOは、米国に技術や供給を頼る体制ではいざというとき当てにならないと警告する。小さな部品に至るまで国産化できなければ真の安全保障にはならないと説得する。第二次世界大戦では、米国は自動車工場で爆撃機を組み立てたという。
なるほど、日本の防衛費が伸びると彼のような人物がわんさかと売り込みに来る。よかろう、そんな人ともお付き合いする必要はあろう。でもでも、大事なのはそのような武器を使って国を守るのだけれど、守ってどんな国を作りたいのか、政治指導者だけでなく私たち一般国民もしっかり考えたい。私たちは大きな国土も多くの人口も抱えていない。力づくで覇権を示す国にはなれまい。愛されて、慕われて、人気のある国になるのが生きる道ではなかろうか。
ここで、日本にふさわしい、今の日本にふさわしいリーダー像とはどのような人物であろうか。やはり、少なくとも当面は女性リーダーの出番だと確信している。私は、4年位前から高市さんの首相就任を期待していた。彼女の人間性と人間力からの期待である。裏表が全くない政治家はいないと思うが、彼女は極めて裏表が少ない。地元徳島にも彼女に似た女性経営者がいるが、一目置いている。私の好みはまっすぐで、熱く、誠実な人物が好みである。公明党の与党離脱を受けて、与党連立に参加した現大阪府知事の吉村洋文氏も私が推している政治家である。余談であるが、日本維新の会の他の国会議員を推しているわけではない。吉村さん個人を推している。
そうこうしているうちに、最近気になるニュースが飛び込んできた。内閣府の重要メンバーが記者団に対し、日本の核武装の必要性を語ったとのニュースだ。私自身は「日本の核武装」については悩んでいる。以前、ある米国大学の戦略研究チームが出した核戦争のビジュアル・シュミレーションを見て、迷いながら「核武装せず」に傾いていた。世界中で二つの勢力が戦略核ミサイルを撃ち合っている。どの国も撃ちながら、撃たれている。驚いたのは、核武装していない欧州のドイツに核の着弾が群を抜いて多い。日本周辺の海からも発射されている。核弾頭搭載の原子力潜水艦からである。しかし、よくよく見ると、発射もしていないし、撃たれてもいない国がある。極東の日本である。これを見て、不安ではあるが核をもたないことがよい、との考えに傾いた。
だが、核を放棄したウクライナが突然ロシアに攻め込まれ悲惨な状況が3年も続いている。やはり、核の戦争抑止力は絶大だと思い知った。今は、「核保有はやむを得ない」に振り子は振り戻している。でも、ものすごく迷い悩んでいる。そのような国民は少なくないと察する。
最近、休みの週末に暖かい日差しを受けながら郊外の田園地帯を散歩している。「こんにちは」とすれ違いの家族の天使(可愛らしい幼児)から挨拶を受けた。お嬢ちゃん、ママやパパとの散歩楽しいね、と挨拶を返した。彼女は愛くるしくニコニコしている。この子が安心して暮らせる国を作らねばと思った。 (終)
2026年1月1日 発行


Copyright (C) 2004 - 2025 TEC-Yobiko co.ltd All rights reserved.