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17/04/01

校長 古田茂樹の「英語遊話」(2016年4月号)

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TEC予備校の英語スピーキング講座は提携先の英会話学校からやってくるステュアート先生が担当している。その学校で先月教育セミナーが開催され、私が大学入試改革について話すよう依頼を受けた。私は3番目の登場で、1番目は日本人の先生、2番目は外国人の先生が登場し幼少より英語に接することの優位性を説明した。二人の先生からは、なかなか有意義な話が聞けた。
つまり、子供は0歳から6歳までは右脳が先行して発達する。右脳は感覚を司るので、幼児期に英語を聞くと脳内に英語の音(おん)を受容する仕組みができるという。知識や論理はさておき、英語の音を聞き分ける仕組みがつくられる。その後、7歳からは左脳が発達するので、知識(単語)や論理(文法)はそれからインプットすればよい。話を聞くにつけ、「自分も右脳発達期に英語と出会っていたらなぁ」と内心羨ましくなった。
私は受験制度の改革の説明をした後、次のようなエピソードを語った。私も現場で英語を教えていた頃、たいていの生徒が苦手とする英語リスニングが得意で高得点をとる生徒に出会った。かれらの特徴はすぐわかった。幼少時に英語と接しているのである。あるいは音楽活動をしていた。歌でも楽器でもよい。とにかく若いうちの音楽経験である。どちらも周りの生徒がいたく羨ましがっていた。
だから、幼少時の英語体験はその後の知識英語と結びついて、今文科省が進めている4技能英語の大学入試で大成功するはずである。この点を子供に会話型英語を習わせている保護者(お父さんやお母さん)に力説した。入試に終わることなくその後の実社会でも大いに得をするはずである。かれらは身を乗り出しいて聞いてくれた。
しかし、最後に注意点をひとつ話した。それは中学1年にやってくる。それまでの体得型英語から中学からは知識型英語になる。親も子も、英語の違った切り口であることを肝に銘じ、頭を切り替えて知識吸収に取り組むべし、と強調した。あとで2つは必ず合体して使える英語になる。

2016年3月号 2016年2月19日 発行

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