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17/07/01

校長 古田茂樹の「英語遊話」(2016年7月号)

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私たちTEC予備校の進路指導は将来の職業と住処(すみか)を念頭に置いている。これら必須項目を外しての大学選び、学部・学科選びは今の時代では無意味である。その通り歩めるか否かはさておき、自分の特性と価値観に合わせた人生設計は不可欠である。
昨日まで、東京国際展示場で開催されたスマートコミュニティ展に行っていた。つまり、通信・エネルギー・交通などをICT技術を使い安全かつ効率的に使うこれからの近未来社会の技術展示である。出展者にも来場者にも外国人が多くみられた。欧米よりもアジアの隣人たちが圧倒的に多数である。
どの外国人も日本語が堪能である。同時に英語もうまい。翻り、出展者の日本人は技術には感心感動したが英語の説明はたどたどしく実戦的ではない。覚えてきた英語表現をフーフー言いながら駆使している様子を見ているとこちらも汗が吹き出してきた。「がんばれ、同胞日本人!」
そうこうするうちに愛想のよい上海からの営業マンと出会った。日本語は学習途上というがなかなかのものであった。英語はとてもうまい。仕事で使える英語であった。電力の発電と消費を調整して使う上で必須の大型蓄電池を製造する会社の幹部社員であった。日本の技術を学び(最初は盗みと言って言い換えた)、市場化では先行勝利することを虎視眈々と狙っているとオープンに語った。鼻息が荒い。
近隣のホテルで朝食会場に出向くと、奇遇なことに昨日の上海人に出くわした。傍らには彼にはちと若すぎる妻(どうでもいいことだが)と小さな男の子を伴っていた。隣り合わせの席を取り朝食を楽しみながら雑談を始めた。奥さんの方も英語はうまい。発音的には旦那よりもナチュラルと言える。会場入り口までは中国語で話していたのに私が入ったためか家族会話は英語に切り替えた。2歳くらいの子供にも英語で呼びかける。
奥様はビジネスよりむしろ社交、世間付き合いに使える英語を身につけるよう心掛けているという。子供は英語で運営する保育園に行っているという。どおりで、余り自分からは喋らないが母親の英語は理解していることがありありと分かる。手ごわい家族だ。

2016年7月号 2016年6月21日 発行

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