17/10/20

校長 古田茂樹の「英語遊話」(2016年11月号)

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英語で奮闘する日本の若者

私の所属する中小企業経営団体は、全国47都道府県に会をもっている。会員企業社長の息子・娘たちの多くがグローバル大企業で働いている。もちろん、地方よりも都市部にそのような事例は多い。あらゆるコミュニケーションは英語で行われている。外国からのクレームメールの対応では担当者も上司も英語と日本語半々交じりで悪戦苦闘している。

2メートルに届かんばかりの巨漢米国人がガンガン怒鳴るのに対峙するには英語力だけでは対応できないと聞いた。「何力が要りますか」と問うと、人間力が要るとの答えが返ってきた。2年前に2千万分の支払いを踏み倒したカナダのベンチャー経営者がまたシレッと買い付けに来た。法律に従い会社を清算し、2年間の法定休息期間が明けたのでまた新しい会社を作った。仲良くやりましょうよ、とぬけぬけとまた買い付けにやってきた。こんや輩を英語で対応している。

「どの面下げて来とんじゃ!」とカナダ人に怒鳴る英語のできない日本人上司の発言をそのまま訳していいものか、1秒以内で判断しなければならない。彼は訳したBut why now?(でも、どうして今)。カナダ人のしゃーしゃーとした言い訳は省略するが、こんな輩でも無下にはできないそうである。海のものとも山のものとも分からない怪しいベンチャーが画期的なアイディアで大ヒットを飛ばし、その権利を買い付けた大企業が大量生産するシナリオがあるからである。

私たちの予備校では英語ができないと、テストが悪い、英検が受からない、外国人と話ができずに悔しかった、入試に落ちたとの結果までしか体験できない。実社会はリアルである。取引でミスから大損をして会社に居づらくなった。重要な取引を逃して責任を問われたことが引き金で病気になった。医療の世界なら聞き間違いで診断ミスが起き、命取りになる。

こんなリアルな実社会の話を聞いていると、命がけで英語を教えないといけないなと怖くなる。徳島にいると世界と渡り合う人々と会い話を聞く機会がとても少ない。リアルなグローバル体験が乏しい地方で、グローバルな教育をする、うーん難しい。しかし、やるしかない、なんとかやるしかない。

2016年11月号 2016年10月21日 発行

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