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18/01/15

校長 古田茂樹の「英語遊話」(2017年1月号)

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ドイツ人が日本人の英語上達法を教える。?

現在のテックタイムズに「英語遊話」を毎月寄稿して1年半になる。それ以前は永く『車窓余禄』を書き続けた。私は、乗り物全般が大好きで死ぬ前にできればUFOに乗り宇宙の旅をしたいと本気で夢見ている。(なので、広報からリクエストがあればいつでも『車窓余禄』に戻ることは厭わない)
そんな人間なので、交友関係は日本人、外国人を問わず自動車関係の人々、車大好き人間がとても多い。車を運転することから、その歴史を語り合うこと、未来の車社会の姿まで幅広く興味をもっている。大好きなことがあると人生が面白いだけでなく、年齢を問わず友達ができることがうれしい。
さらに車に加えて英語に興味を持つ人ならさらに話が弾む。そんな愛媛の友人宅に行くとドイツ人と日本人の奥さんが来ていた。彼は日本に住み働くようになってまだ6年だが、日本語はうまい。発音や語彙がいけている以上に日本語のやり取りのリズム感を体得している。日本語を話していると口調、表情、物腰までもが日本流に柔らかくなっている。ドイツ語になると若干人間が変わる。(車の例えでいえば、ドライブモードがノーマルからスポーツに切り替わりキビキビ感が増す)
さて、やっと日本人への彼からの英語上達アドバイスである。「日本人は英語聴き取りが苦手だって? そりゃそうだろう。外国人の喋りを長く聞きすぎている」との意見が返ってきた。分からなくても、じっと聞いているのがよくない。言葉は短時間のキャッチボールだ。相手に長く喋らせないで、分からない点はすぐ聞き返せという。
ヨーロッパでも、英語は短文で小刻み良くキャッチボールする言語だという。ちなみに、ドイツ語やフランス語は一人が喋る時間がもっと長い。だから、主張では彼らが強いという。英語はコーナーの連続する田舎道をくねくね、そしてスイスイ走る自動車だという。将来、外国に出る気があるなら、キビキビ応答を変える日本語生活を心がけてはどうでしょうか、という。なるほど的確な助言である。(車の運転から変えてみようか?)。

2017年1月号 2017年12月20日 発行

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