MENU
21/11/23

校長 古田茂樹の「英語遊話」(2021年11月号)

ページメニュー

アーカイブ

日本の政治指導者の英語力を判定した上で…

今回の選挙戦の中心人物は自民党総裁、内閣総理大臣の座を勝ち得た広島選挙区の岸田文雄氏である。実質上、岸田文雄と座を争った河野太郎は英語力抜群である。テレビやユーチューブでも太郎氏の英語を見聞きしたが文句なく国際社会で使える本物の英語力である。ニューズウィーク誌の記者から日本の防衛政策について取材を受けていたが聴き取りも発言もバリバリである。彼自身、自分の英語力には格別の自信を持っているのであらゆる場面で積極的に英語を披露しているようである。私の夢はTEC予備校卒業生が太郎レベルの英語で活躍することである。
 さて、今回主役の文雄氏の英語力はどうであろうか。安倍政権では外務大臣も務めていたが、英語力は今のところ不明である。太郎氏とは異なり、証拠となる文雄英語の映像音源が探しても出てこないのである。テレビ局が必死で探したところ、内閣府のある役職においてシンガポールの国際会議で英語発表している映像が見つかった。それを私も見た。悪い発音ではない。何を言いたいのかは聴衆全員に理解できたはずである。しかし、型どおりの挨拶の域を出ない内容だったので、自分で書いたか書いてもらった英語原稿を覚えてきて発表していたのかもしれない。早い話、あまり迫力のあるスピーチではなかった。
 私が判断すると、太郎英語には足元にも及ばない。現内閣の外務大臣茂木敏光とどっこいかもしれない。つまり、用意した内容を聞き手に分かる英語で発表するのに足りるレベルである。でも、茂木氏の場合は英語映像音源が沢山出ている。しかし、相手の頭や心をとらえるような迫力はない。
 偉い政治家の英語力話題はさておき、一般日本人でオーストラリアのシドニーからユーチューブで盛んに発信している「タロサックの海外生活ダイアリー」をよく見ている。面白い、そして為になる。発信者は30歳になる新潟出身の男性である。現地に来て5年になると言う。沢山あるビデオの一本では現地で知り合った地元の女の子と一緒に出ていた。どのビデオも若者の目線で生活を比較文化で紹介している。まぁ、かなり踏み込んだ質問をサラッとやっているのが巧みである。英語力の巧みさと会話力の巧みさを兼ね備えている。ここでは詳細は紹介しないが、一度ユーチューブで検索する価値ありである。
 タロサックは面白いから、また勉強になるからよく見るのだけれども、TEC予備校の生徒や保護者にもみてほしいからである。つまり、まず生徒たちにはタロサックの英語を目指してほしいのである。そこから、生活や仕事に英語力をガッツリ生かして中身の濃い人生を送ってほしいのである。そして、やる気ある人は河野太郎レベルまで行って、外務大臣、総理大臣として活躍してもらいたいな。
 タロサック(いままでのビデオでは実名は明かしていない)は新潟の田舎で英語とは程遠い環境から、低い学力からここまで来たのだと説明していた。かいつまんで言うと、ある程度までは本で単語、文法、読解などを身につけて、あとは実地で英語コミュニケーションに勇気を出して飛び込んでいくことだと勧めていた。要するに、ルールを覚えたら身体も心も飛び込んでいくスポーツ体得だな。 (終)
【タロサックYoutube】https://www.youtube.com/watch?v=Hpotc9J1D-Q

2021年11月号 2021年10月20日 発行

TEC予備校へのお問い合わせ

お電話にて

メールフォームへ(24時間受け付けております)

お問い合わせ 時間割や料金がわかる資料を無料でお送りします。