TEC予備校では6月から英語スピーキング講座を始めた。だんだんクラス数も増え、最初の3クラスから今では6クラス体制にまで発展した。最初はもじもじしていた生徒たちも積極的に英語で発言できるようになった。担当のステュアート先生(英国人・男性)も生徒たちの成長ぶりに目を細めている。今から外国人との英語でのやりとり経験は貴重だ。入試改革英語での成功に留まらず、実社会での国際コミュニケーションに役立つ。
さて、この話題は8月4日に南昭和校に公開授業のためやってきた東進の渡辺先生とも話し合った。渡辺先生は予備校講師になる前は神奈川県の公立高校で英語を教えていた。さすが、首都圏の高校だけあって30年も前だが英文法を英語で教える試みをしていた。文法用語も仕組みの説明もオールイングリッシュでやっていた。しかし、成果も上がらず生徒からの人気も上がらず自然消滅となった。
TECの英語スピーキング講座の話に戻る。外国人講師を派遣してもらっている英会話スクールの日本人先生とも授業の打ち合わせをしている。この時、渡辺先生の神奈川での英語による英語授業が不発に終わった事例を話し合った。「それはだめですよ」と即座に答えた。目に見えるもの、実際に動作に反映されるものがよいとの経験則を教わった。教科なら理科や社会が英語授業に向いているという。料理やいわゆる3S(整理・整頓・掃除)のやり方など目に見えて実際に身体を使ってやってみる内容が良いという。
そこで、すでに日本語で習った理科の内容を英語で〈理科復習と英語習得〉を兼ねてやるのはどうでしょうか?と尋ねてみた。「それはいいですね」と即答が返ってきた。今のスピーキング講座が発展して生徒の英語コミュニケーション能力がアップした時には、ぜひ試してみましょうと話が盛り上がった。
提携の英会話スクールとTEC予備校は「徳島から世界に通用する人材を創ろう」との理念が一致して、スピーキング講座から協力事業を始めることとなった。若い人材は地域の宝であり、世界の宝である。
2015年9月号 2015年8月20日 発行