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17/08/25

校長 古田茂樹の「英語遊話」(2016年9月号)

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先日公教育の新任教員4名が研修のため3日間TEC予備校へやってきた。県教委と私の所属する経済団体の共同事業である。TEC予備校以外の他の様々な業種業態で実社会の仕事を体験した。この新しい試みは今年で3年目となる。文部科学省も賛同しており、近い将来国中で行われる標準研修となるかもしれない。
さて、わがTEC予備校では研修メニューの中で予備校部の生徒たちとの語らいの場を設けた。4名の中には10年近い臨時教員を経て苦労の末正規に採用された経験を語り聞く者の感動を呼んでいた。特に、教員志望の予備校生たちに有益で好評であった。
4名の新任教員がやってきた8月初めは新聞紙上で2020年から始まる小学校の英語の正規科目化を含む新指導要領が発表された。ご存知の通り、現在でも小学5,6年で英語は活動として行われている。新任4名も採用試験ではしっかりと英語発表が行われたという。小学生にも分かるようなシンプルイングリッシュで表現した者が合格した。気張って難しい表現を駆使した者は落ちたという。
8月初めの中教審の発表は小中高すべてに及ぶが、英語に関する内容が注目を引く。いわゆる4技能(読む・聞く・書く・話す)の4番目話すは〈やり取り〉と〈発表〉に分かれる。高校レベルではディスカッションとプリゼンテーションということになる。高校でのレベルをみると現在の実社会で海外とやり取り(メール・電話会話・製品説明・会議・出張)をこなしているビジネスマンのレベルに等しい。うーん、中々ハードルが高い。
中学での英語授業はオールイングリッシュと中教審発表では明示されている。一部大都市圏のハイレベル中学ではとの但し書きはない。あまねく全国津々浦々の中学校で英語を英語で教えるという。「できたらすごい、でもできるのか?」しかし、日本人が世界で生きていくにはやらねばならない。期待も大きいが、不安はもっと大きい。学校だけはなしえない、塾・予備校も加えてもまだ足りない。そうだ、親や地域社会総出で取り組まねばならない一大国家事業だと唸った。

2016年9月号 2016年8月19日 発行

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