
ウクライナへロシアが侵攻してから2年が経ち、3年目に突入した。どちらが良い悪いの論争はさておき、ウクライナの兵士のみならず一般住民まで攻撃に巻き込まれている。ロシアの被害も小さくないはずだ。どちらの側にとっても、戦争は悲惨の一言に尽きる。私たち日本人も対岸の火事では済まない日が到来するかもしれない。決して他人ごとではない。
地元徳島でも今回のロシアによるウクライナ侵攻については多くの人が関心を寄せている。関心を寄せるスタンスは3つに分かれるようである。(1)隣国に突如攻め込まれたウクライナは可哀そう。何も悪いこともしてないのに…応援しなくては…。(2)NATO勢力をロシア領域まで広げようとする欧米の闇勢力(ディープステート)による攻勢を必死に止めようとしているプーチン大統領の決死の決断である。応援ならプーチン大統領だ。(3)どちらが良い悪いはない。応援もしていない。ただ、このロシア侵攻を許しておくと、我が日本もいつ近隣の危ない国から同様なことをやらねかねない。だから、ウクライナに踏ん張ってもらい、悪しき前例を作らせないでおきたい。
政治がテーマになると議論が感情的になる。(1)派と(2)派が同席するとヒートアップしすぎて手に負えない経験もした。家族内でも派が分かれている所も少なくない。SNSでは、YOUTUBEを筆頭に売れ筋のテーマとなっている。
ちなみに、私自身も2月の米国ホワイトハウスでのゼレンスキーとトランプ両氏の対談はじっくりと聞いた。日本語訳に頼らず、英語で二人の主張を聞いた。見ごたえ、聞きごたえのある対談であった。熱くなっているようだが、さすが国家のリーダー達である。言うことは言うが、控えるところは控えている。まあ…大人の対談である。一つ控えがないのは、トランプ大統領の前大統領言及の個所だけである。「知識もなく、無能な男…」と何回も繰り返していた。また、現大統領は、ジョー・バイデン氏の息子ハンターの悪事を示唆するような発言もしていた。トランプ氏の本音が見え隠れするところである。
ところで、先ほどの3派のスタンスであるが、トランプ氏は(2)派のように思える。彼はプーチン大統領とは馬が合うと聞くし、見ていて馬が合う仲と思う。欧米の闇勢力(ディープステート)とのつながりは共和党よりも民主党の方がずっと深そうである。大統領選でもその前からも「ドレーン ザ・スウォンプ(沼の泥を抜く=闇勢力を一掃する)」と繰り返していた。会談でも、ウクライナ戦争を早く止めないと第三次世界大戦になるぞと強調していた。ここは、真面目に本心だと思う。武器が売れて米国が潤うなどとはここでは考えていないようである。
この辺りで、私のスタンスを述べたい。背景は(2)派の見立てに同意するが、他国の心配をする余裕など日本にはないと考えているので、冷静に私は(3)派である。
政治も劇である。役者個人にも関心が向く。私は、トランプが好きな役者である。 (終)
2025年3月12日 発行