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22/06/20

校長古田茂樹の「車窓余禄[特別編]TECの進む道!」【第1回】「まだ合格者を増やしたいのですか? ➡「YES!!」」

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 恐縮だが、自慢話から始める。数字はホームページを見てもらいたいが、徳島県では難関大学・医学科の合格者数はわがTEC予備校は他塾の追随を許していない。2番目に多い塾にも大きく水をあけている。そして、年度によるブレがなく安定した実績を上げている。ぜひ、他塾の合格実績とじっくり見比べてほしい。
 世間に出ると、特に受験期の子供をもつ親たちからこんな質問を受ける。「塾・予備校で合格実績を上げる秘訣はなにですか」。私は即座にこう答えている。いい先生を集め、優秀な生徒を集めることに尽きます。冗談っぽく、相手は質問を続ける。「片方だけ(先生又は生徒)いい場合はどうなりますか?経営の手腕で何とかなりませんか?」と畳みかけてくる。ならないです、ときっぱり答える。先生が悪いとすぐ止められます、と笑いながら答える。いつでも入れて、いつでも止められるのが塾の長所である。
 ところで、TEC予備校は地元徳島では有名かつ大手ということになっているが、都会の同業と比べたら小規模である。ある関東の塾経営者が私たちのホームページの合格実績をみて、生徒数を実際の3倍に見積もっていた。難関大・医学科合格数は在籍生徒のピラミッドの頂点部分である。頂点の数からピラミッド全体数を業界標準から算出したのである。私は笑いながら、皆さん都会の方々は大きな数字しか縁がないですね、と答える。実際の生徒数を教えると、「本当ですか!その人数でよくそんな合格数が出ますねぇ。しかも、毎年出してますからねぇ」と驚く。
 もっと合格数出したいんです、と応答すると、関西の経営者が「先生、あんた強欲すぎるわ」と茶化してくる。合格率はいい方と思いますが、一人ひとりにとっては合否はゼロか一(いち)なんです。当然、受からない生徒もいますから、申し訳なくて胸が苦しいんです、と心情を吐露する。関西塾が「あんたは前から真面目やなぁ」と茶化して言う。冷静型の関東塾が「どうしたらいいか課題はもうわかっているんでしょう。聞かせてください」と賢そうな目で言う。
 克服すべき課題は3つだ。1つ目徳島はいわゆる「兼塾文化」が強く、科目ごとに塾を掛け持ちする。低学年はそれもいいかもしれないが、大学受験は1塾で総合的に鍛える「統合指導」が勝敗を決める。残り時間が少なくなってやっとTEC集中になる。2つ目は本格的に受験勉強に取り組むのが遅い。地方は温度上昇が遅い。都会の受験生との成績上昇グラフを比べると離陸開始が遅れている。受験の日の高度が足りなくて落ちる。3つ目は全国都道府県のセンター試験・共通テストの平均点がワースト10の常連である。下から成績を引き上げるのは本当に骨が折れる。
 課題をまとめると、在籍生徒を「兼塾型」からTECに集中する「統合型」に変えたいのである。そして、本格的受験勉強始動を都会並みに早めさせたい。これら二つが叶えられたら共通テストの点数は自ずと上昇する。
 いい点が取れたら、そこから先がとても楽である。共通テストを課す推薦も楽、出しっぱなしの私大も楽、国立2次も余裕で準備できる。受験の世界、点数がものをいう。 (終)

 

2022年6月20日 発行  TEC TIMES 7月号より

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