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26/03/13

校長古田茂樹の「車窓余禄」【第71回】「受験で成功する人、人生で成功する人…」

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 「どんな生徒が受験で成功していますか」とよく聞かれる。全国で親しく仲良くしている塾・予備校経営者も同様の質問を生徒や世間の大人から聞かれるという。特に子息が受験を控えている親は真剣な眼差しで聞いてくる。私たち教育機関経営者は5つの条件を上げている。①親子で受験を意識している。また、協力している②子供本人の頭が良い③心身共に健康である④学校では先生や生徒と良い人間関係を作っている⑤家に経済力がある、以上五つである。②や⑤は快く思わない読者もいるかもしれない。でも、これらが成否の条件であることは誰も否定できない。悔しくても、一旦受け入れてみたい。
 ところで、場面を実社会に振ってみよう。ここでは、職種を二分類して話を始めたい。組織に入って働く場合、つまり勤労者としての人生である。もうひとつは、事業者として世間に向き合う場合である。勤労者として働く場合は、周りへの気配り、特に権限を持っている上司への気配りは大事である。嘘をつかず、誠実に働くことは欠かせないが、同時に「うまく立ち回ること」も外せない。残念ながら一緒に働く人たち全員が全員、正直者で誠実かつ優しい人であるとは限らない。自分のミスをこちらに擦り付けてくる輩(男女問わず)もいる。そういうタイプの人物は早い目にマークしておいた方が安全である。反対に信頼できる味方も早い目に確保しておきたい。清潔感あり好感のもてるパーソナリティになっておくと人が寄って来る、人生の道が順調である。
 今度は人生の万人共通の悩みに話題を振ってみたい。二転三転しそうで心配の読者もいると思うが、ゆくゆくはまとめるので安心して読み進んでほしい。どんな人も三つの悩みが人生にはつきものである。(1)金の悩み(2)健康の悩み(3)人間関係の悩み、の三つである。読者の方々も思い当たるのではないだろうか。とういうことは、いい人生、楽しい人生は先の三つの悩みを解決した人生である。今回のテーマはこれらを中心に据えて考えてみたい。
 ではここから、第一段落の「受験の成功」に戻る。まず、①受験について努めて親子で話し合ってみよう。五分でもいいから回数多く。②「子供の頭」はどうにもならないのでは、と思うかもしれない。いや、どうにかなる。頭を使う習慣をつけるのである。自宅の整理整頓、美味しい料理への挑戦、快適な家族関係作りなどネタはいっぱいある。頭を使う習慣ほど有益な習慣はない。③の健康は家族共通のテーマにしたい。健康食材の話などいいと思う。④の人間関係は、「人の話をよく聞く、肯定的な反応を示す、笑顔で聞く」などその気になれば方法は無限である。⑤の経済力は、「うちは両親給料取りだからすぐには変わらんのよ」とのコメントを生徒からもらったことがある。すぐには変わらないが、中長期的には変わる。こどもが父母を誉めて自信をつけるのだ。自信が湧いた父母の仕事は変わる。さらには、子供も家事手伝いをして、疲れの取れた身体で父母を職場に送り出してあげてはどうだろう。また、手取りが変わらないのなら家庭の出費を削減してみてはどうか。冷蔵庫の整理を手伝って、食材の無駄を省きたい。疲れて遅く帰る両親をちょっぴり片付けができた我が家に元気な「お帰り~」で迎えてはどうだろうか。子供にも頭を使うことはいくらでもある。子供の努力で、長中期の収入を増やし、今日の出費を抑える。
 今度は、事業者が人生で成功する方法である。まず、正直に言うが、こちらは才能が物を言う。勉強だけでは予測のつかない世界である。次に、実際の話である。A君は特に勉強が出来たわけでもない、スポーツや歌が上手いとも聞いたことがない、異性への対応が巧みな様子もなかった。腕っぷしが強い風でもない。失礼ながら、特にこれと言った長所のない子であった。しかし、今は父から継いだ商売を見事に発展させて大活躍である。以前にTECに立ち寄った時に仕事の話を聞いたが、商売のセンスがあるのに唸った。「○○君、凄い」と言うと、へー何が凄いのですか、と至って自然体であった。真面目に働くだけでは、事業は成功しない。真面目な意味で博打が打てないとだめだ。商売の才能は学校・塾では分からない。
 最後に若い人にアドバイスを送る。日本語と英語をしっかり身につけること。そして、IT、AIを学んでください。AIに振り回されては駄目、AIを上手く使いこなそう。自分を知り、自分らしく生きていこう。(終)

2026年2月26日 発行

 

 

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