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26/09/10

校長古田茂樹の「車窓余禄」【第85回】「日本人の英語力が世界に追いつけない…英語の底力をつけたい(3)」

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 前回8月27日の第2号に続き、「日本人の英語力が世界に追いつけない…英語の底力をつけたい(3)」を書きたい。今回は、実際の指導がどのように行われるか、その方法と意味意義を説明したい。一番大きな意味・意義は「徳島の生徒たちに真の学力をつけること」である。なぜなら、真の学力の無い者がまぐれで難関大学に受かっても良い人生は待っていない。
 まず初めに、「底力講座」と対極にある「目的講座」との違いをはっきりさせたい。「底力講座」は、その科目の持つ本質をマスターさせることに全力集中する。それに対し、「目的講座」は試験の点数、成績順位、合否など他人の好評価を得られることを目的としている。相手の出方を知らねばならない。
 では、「底力講座」でいう科目の本質とは何であろうか?それは、TEC予備校が永年生徒に指導したり、先生たちがその科目を習得するに当たり、「これが肝である、これを外してはならない」、と先生たちが悟ったりした内容の集大成である。因みに、これを書いている校長であれば、この内容を教えたことで生徒の学力が伸びたり合格したりした多くの事例の積み重ねから得られた確信である。また、外国人と話してこのように英語を操れば相手が良く理解してくれるといった経験である。また、卒業生が役立ったとの報告から得られた自信ともいえる。つまり、「底力講座」とは科目の本質を追求してきたTEC予備校の歴史そのものと言える。
 反対に、対極の「目的講座」は他人の好評価を得られることを目的としている。学校定期テストであれ、全国模試であれ、合否の出る大学入試であれ、自分の考える正解もさることながら採点者の満足が得られること外してはならない。因みに、筆者は現場時代、永年英作文を教えてきた。生徒達にあらかじめ宿題に出しておいた英作文を黒板に書かせる。そして、順次添削していく。ここで、英語として正しい(外国人に通じる)ものでなければならない。加えて、採点者が正解と思う英作文でなければならない。しかし、採点者の英語力はさまざまである。だから、多くの採点者が無難に正解と思う英作文を指導してきた。生徒の中には「家に来た米国人はこれで正しいと言ってましたよ」と食い下がる者もいたが、静かに諭した。「採点者はその米国人ではない。答案の合否を決めるのは、大学の先生、あるいはバイトの大学院生かもしれない」、と現実を分からせた。
 つまり、塾での生徒指導は「底力講座」と「目的講座」をしっかり区別して実行しなければならない。塾・予備校は存在意義から、「目的講座」を提供する場合が多い。そこで、私たちは先に「底力」をじっくりやって、その後「目的」をやりたい。実は、同時にやってもよい。TEC予備校は柔軟である。
 話しを進めると、「底力講座」の実際の指導内容を語りたい。国語も英語もTEC予備校には本質を極めたスタッフが在籍している。この校長も英語の評判でTEC予備校の基礎を作り、評判と信用を作ってきた。「底力講座の設計書」は私が書き上げた。そこに現在の先生たちが肉付けをしている。とくに、英語なら文法は特に丁寧にやりたい。前号(2)で説明したように、英語は構造(文型)と文法(細部)が決め手である。これをマスターすれば単語(意味)が増えただけ、英語の4技能(読む・書く・聴く・話す)はぐんぐん上達する。学校の定期テスト、模試、入試、実社会で使える英語となる。
 知識・技術のインプットはライブ授業や、時間の都合がつきやすい映像授業で提供したい。つぎに、確認テストがある。これは、タブレットではなく紙でやる。今世界的にタブレットは教育効果に疑問が出てきた。TEC予備校では国語・英語の基礎(底力)はアナログでやりたい。ただし、永遠にタブレットを排除するつもりはない。基礎ができたらタブレットもAIも使いたい。ところで、確認テストは自由進度でやりたい。例えば、本で一定量を読んできたら、理解を確認するテストをやる。時間内で何本の確認テストをやっても構わない。やる気のある人はどんどん進めてほしい。先生の授業進度には縛られない。このやり方はTEC予備校の基礎時代にやり方も効果も証明済みである。
 まとめると、「国語・英語底力講座」は科目の本質を自由進度で進めるのが特徴である。先生のペースではなく生徒ペースでやるのだ。学校区分や学年区分はつけない。誤解なきよう念のために説明しておくと、目的講座は学校・学年の区分は設ける。 (終)

2026年9月10日 発行

 

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