MENU
26/08/13

校長古田茂樹の「車窓余禄」【第83回】「日本人の英語力が世界に追いつけない…英語の底力をつけたい(1)」

ページメニュー

アーカイブ

車窓余禄タイトル

 徳島市立高校の近くにTEC予備校との永い取引先がある。I設計工房という名前の会社である。平成4年に竣工した南昭和本校はこちらの会社が建てた。誠実さと抜群のデザインセンスが売りの会社である。沖洲の同社へ打ち合わせに行った帰りに、見事な毛並みのボーダーコリー(英国生まれの牧羊犬)と出会った。茶一色のゴールデンレトリーバーとは違い茶色と白の二色で毛並みが構成されている。更に、ゴールデンに気品を加えた佇まいが特徴である。飼い主も自信満々で散歩させているのが分かる。
 ところで、以前に筆者は「日本人のコミュニケーション能力を高めたい」と書いたことがある。その能力は日本語と英語両方に亘る能力である。私の持論は「日本語と英語のコミュニケーション能力は二つ同時に高めた方が上手くいく」である。日本人の英語力が伸びないのは、日本語の特殊性にも原因があるが、日本人同士のコミュニケーションが世界標準に追いついていないことにも原因がある。なので、英語学習では二つの言語の違いに光を当てて指導することをTEC予備校の「英語・国語底力講座」で実践している。では、日本人同士のコミュニケーション下手はどこで克服したらよいだろうか? 言うまでもなく、教室内での仕事ではない。世間での仕事である。
 ここで、書き出しの場面に返る。日本人同士のコミュニケーション改善を出会ったボーダーコリー(とその飼い主のご婦人)相手に実践することを閃いた。おもむろに車の速度を緩めて、颯爽と歩くコリーと飼い主に接近した。「すみませーん、見事なワンちゃんですね。犬種は何でしょうか?」とやさしく声をかけた。少し驚いた飼い主のご婦人は振り返り、誉めていただいてありがとうございます、犬種はボーダーコリーだとにこやかに返答した。飼い主と出会った人との会話が始まったことを察したワンちゃんはその場に伏せ、、前足をこすり合わせて遊び始めた。それを見て私は「あどけなさの中にも気品がありますね」と正直な感想を口にした。いやー、そんなに褒めていただいて嬉しいです。○○ちゃん(犬の名前)、誉めてもらってよかったね、と愛犬にも声をかけている。犬も直感で察したのかこちらを見て目を細めている。その後、飼い主からガタイは大きいがまだ生後半年だと聞いた。通りで、仕草があどけないはずだ。そうして、彼らとは別れの挨拶を交わした。微笑ましい気分であった。多分、ワンちゃんとご婦人もそうであろう。
 実は、こんなやり取りを読者の皆さんにもお勧めしたい。マジでそう思っている。実際に、取引先の社長に勧めると、校長だからできるのであって、われわれ一般人にはそんな声かけする勇気がないですよ、と恥ずかしそうに拒む。私は笑いながら「確かに、最初は勇気が要りますよ。でも、段々慣れていきますよ」と励ました。「日本人の国際コミュニケーションを高める絶対必須のトレーニングですよ。徳島全体に、そして、日本全体に広めたいのです」と言うと、社長は笑いながらとてつもなく大きな構想を身近なことから始めるのはさすが校長だな、と誉めてくれた。
 早い話が、以上のようなコミュニケーションのベースを作りながら、日本語・英語の違いに橋を架ける「国語・英語底力講座」をTEC予備校で教えたいのである。塾や予備校はどうしても早く効果の現れる目的講座が中心となりがちだが、科目の本質に注力する「底力講座」を通年の授業ではもちろん、今夏の講習会でもやっている。コミュニケーションと底力講座で日本人と日本国にパワーを与えたいとマジで考えている。この二つの力で、日本人が元気になる、受験で成功する、実社会で活躍する、国際外交で日本が中心を担うことを企んでいる。
 最後に若い人(子供・生徒)に提案です。例えば、夜、リビングで寛いでいる。玄関にパパが返ってきた気配がする。疲れて機嫌の悪いパパから逃げて自室に行く前に、小さな勇気を振り絞ってみよう。「パパ、お疲れ様、暑くって大変だったね。お帰りなさい」ここで不機嫌になるパパはいないはず。近いうちに実践してみませんか?
 次回は「底力講座」の中身に触れたい。できるだけ分かりやすく。 (終)

2026年8月13日 発行

 

TEC予備校へのお問い合わせ

お電話にて

メールフォームへ(24時間受け付けております)

お問い合わせ 時間割や料金がわかる資料を無料でお送りします。