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26/05/06

校長古田茂樹の「車窓余禄」【第75回】「校長運転免許高齢者更新に行く…」

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 徳島市内在住者なら、運転免許証の更新は松茂の運転免許センターへ行く場合が多い。今までは、このセンターで更新は全て完結した。しかし、70歳を過ぎた今回は自動車教習所で座学講習、適性検査、実車運転講習を事前に終えてから松茂に出向くよう案内はがきが届いた。県内に沢山ある教習所から自由に選ぶことは許されている。結局、市内のS自動車教習所へ予約して先日出向いた。但し、事前講習は無料ではない。講習が始まる前に8,500円を徴収された。年金暮らしの人にはそれなり出費だなと思った。
 予備校を永年経営しているが、自分が生徒(講習生)として他の学校に行くのは少し緊張した。朝9時からのコースを選んで教室へ入ると、私を含めて11名の参加者がいた。言うまでもなく皆、じいさん、ばあさんである。担当してくれる男女二人の先生(指導員)はフレンドリーで愛想がよかった。女性の先生が、最初の30分の座学を担当してくれた。
 従来の警察の運転免許更新の座学とは多少違っていることを期待していたが、実際はほぼ同じであった。全国や徳島県の過去の事故件数や死傷者数データを示して、原因を多い順に挙げた。因みに、令和6年には全国では290,895件の交通事故が発生し、2,663人が死亡した。ケガは344,395人であった。私が若者の時は全国では年間1万人以上が死亡していた。車の安全性能も良くなったが、道路システムの改善が死亡数減の主因だと思う。交通ルールやマナー順守も向上したからであろう。ところで、令和6年徳島県の事故数は1,817件(0.62%)、死者数は33人(1.24%)、ケガは2,145人(0.62%)であった。社会現象を全国と徳島県を比べる際、活動指数として県内総生産額0.55%を私はよく用いる。事故件数とケガ人数は活動指数に概ね近いが、死亡数は倍近くになっていることが気にかかる。もっと気にかかるのが、33人の死者数の内65歳以上の高齢者が23人と69.7%を占めている。他人ごとではない。「明日は我が身かも」と戒めて運転したい。
 少し話は逸れる。実は、私には今回行ったのとは別に、知人の経営する自動車教習所がある。もちろん、立派な学校である。が、私が出向くとお互いに気になり過ぎるので遠慮してS自動車教習所でお世話になった。聞いた話であるが、どちらの教習所もいい学校との評判である。全国の教習所を認可・監督しているのは警察である。そして、全国の警察を束ねるのが警察庁である。あるデータで警察庁は自動車教習所を評価している(らしい)。卒業後1年間の交通事故数を集めている。私たち一般国民には見ることができないが、教習所関係者はそのデータにアクセスして、自校だけでなく他校の事故発生データを見ることができる(らしい)。そして、事故数データは学校により割と差が小さくないという。ある予備校の先生にこの話をすると、「そりゃ、そうでしょう。わたしたちの合格者数も違うでしょう」とあっさり言った。
 本題に戻る。座学が終わると視力検査だ。普通の静止画像検査はスパスパ合格できた。しかし、あの図形が点から大きくなる動体視力検査では判別に少し難儀した。最後は、場内コースの実技検査である。グルグル回って色んな操作を試された。半世紀前に私が運転免許の試験を受けた県警免許センターと全く同じコース作りであった。女性の先生は私が周回してテストメニューをこなす間「ふん、ふん、ふん」とだけ言った。特に、何が良いとも、何が悪いとも言わなかった。
 そして最後に、皆に講習修了証が手渡された。その日の午後すぐに、松茂の免許センターへ出向き新運転免許証を交付してもらった。警察が運営するセンターの方も以前よりフレンドリーで愛想がよくなっていた。(終)

2026年4月23日 発行

 

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